最近スマホユーザーに話題の「格安スマホ」ですが、ドコモやau、ソフトバンクに比べると通信速度が遅いことでも有名です。
自宅やwifiスポット等でwifiを繋いでいる時は特に気付かないものですが、外出時に通信速度が遅いと嫌になりますよね。
そこで今回は、格安スマホの『通信速度が遅い』は体感的にはどれくらい遅いのか?また、普段使いする際にはどれくらいの通信速度が必要なのか?について詳しく掲載していきますので是非ご覧ください。
■目次
格安スマホはどれくらい通信速度が遅いのか?
最近、スマホやタブレットの契約を大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から「格安スマホ」に切り替えているユーザーが多い傾向にあります。
その理由としては、月額料金が大手キャリアの約7,000円から、格安スマホの約2,000円程度に節約できるというのが一番の理由です。
しかし、格安スマホは確かに月額料金は安いですが、通信速度が遅いことや通話料金が高いというデメリットもあります。
対して、大手キャリアは基本料金が高い分、通信速度が変わらず一定に使えることや、通話料金が定額というメリットがあります。
基本的に、大手キャリアから格安スマホに切り替える方は、月額料金を抑えたいという方がほとんどかと思いますが、外出時に頻繁に通信を使う方は注意が必要です。
ちなみに、「通信速度が遅い」という意味は皆さん分かると思いますが、その通信速度には「Kbps」や「Mbps」、「上り」や「下り」といった数値や表現方法があります。
念のため、これらの意味をご説明しておきますね。
「Kiro bite per second」の略で、1秒間にどれだけのデータのやり取りが可能かを表す単位ですが、数値が大きいほど通信速度が早いということになります。
【Mbps】とは、
「Mega bite per second」の略で、1000Kbps=1Mbpsと考えていけば分かりやすいです。
【上り】とは、
アップロードを意味しており、自分がメールを送ったり、写真などを送る時の通信速度になります。
【下り】とは、
ダウンロードを意味しており、インターネットを閲覧したり、Youtubeなどの動画を再生する時の通信速度になります。
では本題に入りますが、ドコモやau、ソフトバンク等の大手キャリアの通信速度は、基本的に30Mbps前後ですので、wifi環境がなくても快適にインターネットを閲覧したり、動画を視聴したりすることが出来ます。
対して、格安スマホは、MVNO事業者や時間帯にもよりますが、朝や夕方などは3Mbps〜20Mbpsの通信速度しか出ません。
1日で最も混雑する時間帯の昼時では、ほとんどの格安スマホでは1Mbpsを下回るほど通信速度が遅くなります。(20Mbpsを超える格安スマホもあります。)
大手キャリアの30Mbpsに比べると、格安スマホは1Mbpsですので、その通信速度の遅さは分かって頂けると思います。
これは、格安スマホはあくまで大手キャリアの回線を間借りしているという事実がありますので、「大手キャリアを契約している方優先」ということになり、格安スマホをご利用の方は通信速度が遅くなるというわけです。
スマホを普段使いする際に必要な通信速度
では具体的に、普段使いする際にどれくらいの通信速度があれば、快適にスマホを利用することが出来るのか?についてご説明していきます。
スマホで通信を使うシーンと言えば、
- インターネットを閲覧する際
- Youtubeなどの動画を視聴する際
- アプリ等のダウンロードをする際
の3つが挙げられますが、それぞれ最低限必要な通信速度について掲載していきます。
インターネットを閲覧する際に必要な通信速度
まず初めに、インターネットを閲覧する際に必要な通信速度についてご説明していきますが、インターネットの閲覧にかかる通信速度は正確に計測することは難しいです。
その理由としては、閲覧するサイトによって重さだったり、読み込み時間によっても大きく変動しますし、スマホやタブレットの端末の仕様でも大きく変動してきますので一概には言えません。
あくまで相場ですが、通信速度が約200Kbps〜2Mbpsあれば、快適にインターネットを閲覧することが可能です。
初期のiPhoneを所有していた方なら分かると思いますが、iPhone4Sが登場した際にインターネットの閲覧速度が急激に早くなったということがあります。
最近の新しいスマホを所持していれば、格安スマホでもなんらストレスなくインターネットを閲覧することができますが、知っておきたいこととして、世の中のユーザーの使用頻度が多い時間帯は通信速度が遅い傾向にあります。
- 朝の通勤時間(7:30〜9:00)
- 昼休み時間(12:00〜13:00)
- 退社時間(18:00〜20:00)
- プライベート時間(21:00〜23:00)
の時間帯は、全体的にスマホユーザーが通信を利用するピークの時間帯になりますので、格安スマホユーザーの通信速度が遅いと感じる時間帯と言えます。
そして、格安スマホは、このピーク時間帯は平均的に500kbps程度しか通信速度が出ないようですので、重いサイトを閲覧する際には少々ストレスを感じるかもしれません。
Youtubeなどの動画を視聴する際に必要な通信速度
次に、Youtubeなどの動画を視聴する際に必要な通信速度についてご説明していきます。
最近では『Youtuber(ユーチューバー)』という職業があるくらいですので、動画を配信する件数、または動画を視聴するユーザーが増えている傾向にあります。
他にも、ニコニコ動画やHuluなどが挙げられますが、これらは全て通信回線を使用して視聴することができるサービスです。
基本的に、動画を視聴する際に必要な通信速度は500kbps〜3Mbpsと言われていますが、高画質動画になると3Mbps〜5Mbps必要になりますので、混雑時の昼時にはwifi環境なしでは快適に視聴することは出来ないと考えて間違いありません。
ただし、最近では自宅にwifiを契約しているユーザーが多いと思いますので、自宅で動画を視聴することを考えれば、あまり気にする必要はないのかもしれません。
アプリ等のダウンロードに必要な通信速度
そして、忘れてはいけないことは、アプリ等のダウンロードに必要な通信速度についてご説明していきます。
スマホユーザーのほぼ100%が、ゲームアプリやSNSアプリを利用していると思いますが、これらをダウンロードする際には通信速度が大きく影響してきます。(アプリをプレイするのは別)
平均的に見てアプリの容量は50MB前後ですが、このアプリをダウンロードする際には、
- 通信速度1Mbpsの場合、約7分
- 通信速度3Mbpsの場合、約2分30秒
- 通信速度5Mbpsの場合、約1分30秒
- 通信速度30Mbpsの場合、約15秒
の通信速度に対しての時間がかかります。
最もピーク時間の格安スマホの通信速度を500kbpsと仮定すると、約15分かかりますので非常にストレスを感じてしまいます。
更に、アプリの中には追加ダウンロードを要するアプリが存在しますが、その追加容量が200MBの場合は以下の時間を要します。
- 通信速度1Mbpsの場合、約30分
- 通信速度3Mbpsの場合、約10分
- 通信速度5Mbpsの場合、約5分
- 通信速度30Mbpsの場合、約1分
同じく、ピーク時間の格安スマ』の通信速度を500kbpsと仮定すると、約1時間かかる計算になりますので、これはもう途中で諦めるしかありません。
しかし、ピーク時間を避けてダウンロード、もしくは自宅のwifi、その他wifiスポットでダウンロードをすれば問題ありませんが、格安スマホユーザーは時間帯などを考えて利用していかなければなりません。
まとめ
以上が、格安スマホの『通信速度が遅い』は体感的にどれくらい遅いのか?になります。
まとめになりますが、やはり大手キャリアに比べると、格安スマホの通信速度は著しく遅いので、大手キャリアから格安スマホに切り替える際には、自分の使用量などをよく把握した上で検討していった方が良いと思います。
中には、大手キャリアほどまではいきませんが、混雑時に20Mbps以上の通信速度が出る格安スマホもありますので、MVNO事業者を選ぶ際には通信速度も事前に確認しておいた方が良いでしょう。
また、格安スマホは月々の利用料金が約3分の1になりますので、利用する時間帯や多少の手間を考慮すれば問題ないというのが私個人的な意見です。
数字だけに捉われず、あくまで体感ではありますが、私自身「格安スマホ」に変えてから特に不便さを感じたことはありませんので、自信を持って勧められるものです。
極論ですが、自宅でwifiを繋いでいる方は、さらに不便さを感じなくなると思いますので、格安スマホと自宅でのwifi環境はセットで考えていくべきです。